サセックス公夫妻こと、ハリー王子とメガン妃が、「主要王室メンバー」としての役割を離れたいと一方的に宣言したことにより、王室のみならず英国中が大騒ぎとなったが、二人の希望を尊重しつつ、どのように対応するかを協議する中で、ハリー王子夫妻に「公爵」の称号を名乗らせないようにする案が出されていたという。「イヴニング・スタンダード」紙が伝えた。
エリザベス女王とチャールズ皇太子は、ハリー王子夫妻に「HRH」(His Royal Highness殿下、Her Royal Highness妃殿下)を公の場で名乗るのを禁じることを決定。この際、「サセックス公爵」(the Duke and Duchess of Sussex)のタイトルの公的な使用も禁止する案が出たという。ハリー王子は、「サセックス公」以外にも「ダンバートン伯爵」(the Earl of Dumbarton)の称号も有しており、この伯爵の爵位への「格下げ」が真剣に検討されたことを関係者が明らかにした。
しかし、そこまでしては、狭量、器が小さいと国民から強い批判を受けかねないと懸念され、また、二人に「HRH」の使用を禁じたことで十分との判断から、この案は取り下げとなったと報じられている。
ハリー王子夫妻は、今回の宣言にある「経済的独立」を実現するために、「Sussex Royal」を商標として登録。書籍や衣類を含む、幅広い分野で商業活動を行うことを目指しているとされているだけに、「Sussex」が使えないとなると、計画は大幅に狂う。一応、「Sussex」の称号は保持されることになったが、これから、二人が目論んだように、「Sussex Royal」で商業活動を行うことが可能なのか、まだ不透明なままだ。二人には「捕らぬ狸の皮算用」という言葉を謹呈したい!?
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)