■サセックス公爵夫妻(ハリー王子とメガン妃)は8日、英王室の主要メンバーとしての役割を離れ、経済的にも独立すると発表した。今後は、英国とカナダを行き来しながら活動するという。英各メディアが報じた。
この発表は、エリザベス女王や実兄ウィリアム王子に相談なく行われた模様で当初、王族らが「失望し、心を痛めている」と報じられた。
ハリー王子はエリザベス女王の孫で、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の次男。一昨年5月に米国人で元女優のメガンさんと結婚。昨年5月に長男アーチーが生まれた。王位継承順位は第6位。
昨年10月に、夫妻はメディアに追いかけられる日々に悩んでいると発言。また、プライベートの手紙を勝手に公開されたとして、タブロイド紙を提訴していた。
バッキンガム宮殿の元報道官は「彼らにはこれからも警護が必要だ。その費用は誰が払うのか」と経済的独立に疑問を呈した。また、BBCの編集員は「ハリー王子にはダイアナ元妃からの遺産など莫大な貯えがある。しかし、本人たちが王室の主要メンバーではないと言っても、2人には今後も王室のブランドが付きまとう。王室ブランドで見返りを得ているという印象を払拭できるか、今後の成り行きを見守るしかない」とコメントしている。
女王のメッセージ全文
今日(13日)、私たち家族は私の孫とその家族の将来について、とても前向きな話し合いをしました。
私と、私の家族たちは、新しい人生を築きたいというハリーとメガンの願いを全面的に支持しています。もちろん王室メンバーの一員として公務を全うして欲しいという願望はありますが、私たちの大切な家族である一方で、彼らが一つの家族としてより独立した生活を望んでいることを理解し、尊重しています。ハリーとメガンは、彼らの新生活は公的資金に依存したくないと明言しています。そのため、サセックス公爵(ハリー王子)夫妻が英国とカナダの両国で時間を過ごす移行期間を設けることに同意しました。私たち家族にとって複雑な問題であり、やるべきことがまだまだありますが、数日内に最終決定をするよう依頼しました。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)