2012年9月6日 No.744

●取材・執筆/本誌編集部

 

スーパーで買える、シェフの味

Chef's Meals

大特集

食事を作る時間がないときや面倒なときに強い味方となるレディ・ミール。
買ってみて美味しくないと、自分で作ったものが不味かったとき以上に、
やるせない気持ちになる人も多いのではないだろうか。
どうせなら美味しいものを食べたい! ということで、
本誌編集部は有名シェフに注目し、それぞれが手がけるレディ・ミール商品を試食。
その味を独断で採点してみた。集まったのは今をときめくシェフ10人の18品。
さて、彼らの腕前やいかに――。

 

 ITVで、また新たな料理番組シリーズのプロジェクトが始まったようだ。人気オーディション番組「Xファクター」を生み出した名物プロデューサー、サイモン・カウェルが手がけるこの番組は、人々に愛される最高の家庭料理を英国中から見つけ出すというもの。トップの一皿に輝いたレシピ考案者には賞金が与えられ、料理は大手スーパー・チェーン「マークス・アンド・スペンサー(M&S)」で売り出されるという『ごほうび』もついているという。
英国では今、こうした食の番組が目白押しだ。よくもまぁ、こんなに企画を思いつけるものだと思ってしまうほど、バラエティに富んだ番組が連日お茶の間をにぎわせている。この流れを牽引するシェフたちは各種メディアで重宝され、「セレブ・シェフ」という肩書きはすっかり市民権を得ている。彼らの出すレシピ本は飛ぶように売れ、次から次へとレストラン・ビジネスを展開。その影響力は英国内だけにとどまらず、米国、日本やドバイなどにもレストランを開き、世界各地でその名をとどろかせている。「英国の料理はマズイ」という常識が未だ残る日本で、英国人シェフの名を冠する店がミシュランの星を獲得するとは、誰が想像しただろうか。
そんな彼らのエッセンスを手軽に味わえるのが、スーパーに並ぶレディ・ミールを始めとしたコラボ商品だ。
本企画にあわせ、本誌編集部はスーパーを駆け回り、コラボ商品を買い集めた。お湯をかけるだけのものから、オーブンで20分超の焼き時間を要するものまで、手間もまちまちなら、値段もアイディアも多岐にわたっている。ほどんどのパッケージには、さわやか~な、あるいは挑戦的な笑みを浮かべたシェフの顔写真が載っていて、食べる前から期待を抱かせている。
今回、そんな商品群をジャッジするのは、食べることを生き甲斐としているグルメな人、出されたものは何でも美味しく食べられるというストライク・ゾーンの広い人、日本食ラブで他国の料理は受け付けないほどに保守的な味覚の持ち主など、日本人を中心とした玉石混淆のメンバー10人。他の採点者に影響を与えないように、「私語厳禁、無表情で食べる!」という厳しいルールの下で行われた試食会から導きだされたシェフの味とは、一体どんなものか。
それでは早速、いってみよう!