パーティー大好きピープルが働く首相官邸前に行ってみた!

■国民に厳しいロックダウン制限を強要し、隠れてパーティーを開いていた人たちを取り締まっては高額な罰金を科すなど厳しい対処をしながら、自分たちは裏庭で密かに、それも頻繁にパーティーを開いていたことが告発された英首相官邸。抗議する人々が集まっているかもと思い、15日(土)午後、首相官邸があるダウニング街に行ってみた。

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ピカデリーサーカス近くのレスタースクエアを抜け、官邸があるホワイトホールに繋がるトラファルガー広場に辿り着くと、予想通り大量の警察車両が集結していた。パトカーが交通を遮断しており、道路上をプラカードを掲げ、太鼓や笛を賑やかに鳴らしながら行進する大勢の人々の姿が見えた。

数千人は集まっているかと思われるデモ行進に近づき、彼らが掲げているプラカードを見ると「Kill the Bill」と書かれている。何だ、これ?「Kill the Bill」とは「法案をぶっ潰せ」と言った意味合い。政府に対する抗議活動ではあるものの、秘密の裏庭パーティーに対する抗議とは趣旨が異なるようだ。

デモ隊が可決を阻止しようとしているのは、近年、黒人差別や環境保護を訴える抗議活動で過激な行動が増えてきたため、抗議デモを規制する警察の権限を拡大させようとする法案。

昨年は、「Extinction Rebellion(絶滅への反逆)」から分離した「 Insulate Britain(英国断熱)」という環境保護団体が道路や橋を封鎖するなどの抗議活動を展開させ、各地で交通を麻痺させた。

しかし英国では抗議活動に対する警察の権限が制限されているため、むやみに手荒なこともできず排除にかなり手間取った。警察に、より強い権限を与えたい政府だが、それを嫌悪する国民は多い。近年、警察官による不祥事が度々報じられていることもマイナスに作用している。結局この法案は今週17日(月)、貴族院で否決された。

写真を撮りながら歩いていたらいつの間にかデモ隊に接近し過ぎて取り囲まれ、一緒に行進している格好になってしまった。抗議内容に必ずしも賛同している訳ではないが、成り行きでしばらく一緒に歩いてみた。やかましいけど平和的な人たちだった。

首相官邸前では別の団体が「ジョンソン首相は去れ」の横断幕を掲げて抗議活動を展開していた。よく見ると「彼は人々が死んでいる時にパーティーをしていた」と書かれている。おっしゃることは間違っていない。2つの全く異なる抗議活動だが、ジョンソン首相の退陣要求では意気投合。太鼓や笛の音もシュプレヒコールも一層ボルテージが上がり、デモは大変な盛り上がりとなった。

国会議事堂を目の前に臨むパーラメントスクエアに到達すると、2017年夏から補修工事のためお隠れになっていたビッグベンが、4年半ぶりに顔を出しているのが見えた。懐かしくて思わず拝んだ。何かが終わり、何かが始まる。コロナが去り、誰にとっても輝かしい一年となりますようにと願いつつ、デモ行進から離脱した。(編集部T)

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

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