ポイント制システムの基礎の基礎 その6

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VOL.17

ポイント制システムの基礎の基礎 その6

Q導入から10年―Tier 1のひとつとして、新人ビジネスマンを対象に設けられた大卒起業家ビザとは?

A欧州の夏休みシーズンも終わり、政治の世界では再び様々な動きが本格化しています。来年3月に迫ってきた、英国のEU離脱に向けての交渉も再開され、8月21日には首席交渉官会合がブリュッセルで開かれました。今後、交渉のスピードをいっそう加速させることで合意したものの、離脱協定などに関する合意が目標の10月からずれ込む可能性がEU側から示唆されています。離脱協定が結ばれなければ経済の混乱は避けられないだけに、英国側もEU側も懸命に道を模索していますが、予断を許さない状況がまだまだ続きそうです。
このような状況下では、我々移民の立場に大きな変化がいつ起こっても不思議ではありません。これからも積極的な情報収集が必須といえるでしょう。
さて、2008年から導入がスタートしたポイント制システム(Points-Based System)が、5つの「Tier」(カテゴリー)からなり、そのうちの「Tier 1」は、スポンサーシップ(収入を保証する企業などの後ろ盾)を必要としない、ユニークなTierであることは、繰り返しお伝えしているとおりです。その中で、今回は「Graduate Entrepreneur(アントレプレナー)」(大卒起業家)向けのビザを取り上げることにしましょう。

「Graduate Entrepreneur」」ビザについて

大卒後に起業を考える、18歳以上の優秀な人材を対象に、年間2,000件のビザが発行される。期間は1年のみで、可能延長年数も1年。就職ではなく、あくまで起業のためのビザ。Tier 2への切り替えが可能。
合計95ポイント以上(英語力10ポイントと生計力10ポイントを含む)が必要。

(1)英国でbachelors(学士号)、masters(修士号)、PhD(博士号)を修得、あるいは、UK NARIC(National agency for the recognition and comparison of international qualifications and skills)が認定した英国外の大学で学位を修得していること…25ポイント
(2)「UK Higher Educational Institution (HEI)」、または 「the Department for International Trade (DIT)」からの「推薦(endorsements)」を得ること…25ポイント
(3)「推薦」の書面内で起業するビジネスの現実性などを証明できること…25ポイント
(4)英語力について…CEFR(Common European Framework of Reference for Languages) B1レベルが必要。ちなみに、B1レベルは、「Tier 2 General」ビザの申請時や永住権申請時に求められるレベルと同じ。
(5)生計力の証明について…過去3ヵ月の銀行ステートメントを提出し、1ヵ月の生活費として最低945ポンド(英国外から申請する場合は最初の1ヵ月分として1,890ポンドの残高が必要)が常に口座内に入っていることを証明する必要がある。口座残高が定められた最低資金額を1日たりとも下回ってはならない。また、扶養家族がいる場合は、これに加えて最低限1人あたり945ポンド×2 / 3=630ポンド(英国外から申請する場合は1,260ポンド)が必要。

大卒起業家ビザについて、起業するビジネスの分野として不動産業は認められないなど、ここで取り上げた事柄以外にも細かい取り決めがなされています。また、「推薦」の書面作成にも細心の注意が必要であることから、専門家の助言を得るのはきわめて有効といえるでしょう。準備期間が限られているケースも少なくないため、少しでも早く専門家に相談されることを強くお勧めします。

ASTONS Immigration Advisers OISC公認アドバイザー常勤

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週刊ジャーニー No.1051(2018年9月6日)掲載