英国での79人の死亡に関与…カナダの毒物販売業者が有罪答弁

■ 自殺に使われる有害物質をインターネットで販売し、英国での79人の死亡に関与したとされるカナダ人、ケネス・ロー被告(60)が、自殺をそそのかしたり手助けしたりした14件の罪を認めた。カナダ・オンタリオ州の裁判所で有罪答弁を行ったが、量刑が言い渡されるのは先になる見通し。検察は答弁と引き換えに、14件の殺人罪を取り下げた。ITVほかが報じた。

ケネス・ロー被告。© ITV News

答弁の対象となっているのは、オンタリオ州在住だった16~36歳の14人。警察によると、ロー被告は複数のウェブサイトを通じて有害物質を販売し、40ヵ国以上に少なくとも1200個の「荷物」を発送していた。英国の国家犯罪対策庁(NCA)は、ロー被告が供給した製品によって英国で79人が死亡し、関連サイトを通じた死者は112人に上るとしている。英国向けには330個の「荷物」が発送されたことが分かっており、イングランドとウェールズで73人、スコットランドで5人、北アイルランドで1人が死亡したという。

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英当局は、約3年かけて身柄引き渡しに向けた捜査を進めたが、英国で起訴したり、引き渡しを求めたりしない方針を決定。NCAは、英国での犯罪もカナダの量刑判断に反映されるため、「被害者と遺族にとって正義を実現する方法」だと説明している。

一方、遺族からは英国で責任を問われないことへの失望の声が相次ぎ、公開調査を求める声も上がっている。被害者の父親は「これでは亡くなった息子のための正義が果たされたとはいえない」と批判した。英検察当局は、英国の被害についてもカナダの裁判で詳細に示されると強調。長期化する身柄引き渡し手続きを避けつつ、ロー被告による犯罪被害の全容を量刑に反映させるよう働きかける方針だとしている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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