■英国のスーパーで、従来のサバより安価だが栄養価の低い別種の魚を使った缶詰が増えており、消費者団体「Which?」が「スキンプフレーション」の一例だと警告している。各メディアが報じた。「スキンプフレーション(skimpflation)」とは、原材料などをひそかに変更してコストを抑える動きのこと。食品大手プリンセスは、主要スーパー向けの缶詰サバをチリ産の「ジャック・マカレル」に切り替えた。格安スーパー、リドルでも同様の商品が販売されている。

背景には、乱獲による大西洋サバの資源減少がある。チリ産のジャック・マカレルは持続可能性の基準を満たし、価格も大西洋サバの約3分の1と安い。その一方、従来のサバと比べ、オメガ3脂肪酸が約半分、ビタミンB12が約3分の1しか含まれていない。
「Which?」のスー・デービス氏は、消費者が同じ価格を払っているのに、栄養面で大きく劣る商品を知らずに購入する可能性があると指摘し、メーカーには変更を明確に伝える責任があるとした。プリンセスは昨年10月、すべての缶詰サバを切り替えると発表。商品名などで魚種を明確に表示していると説明している。ただ、ジャック・マカレルは生物学的にはサバとは別の科に属する魚だ。英政府は昨年12月、これまでの表示規則を変更し、「ジャック・マカレル」という名称の使用を認めたが、これも誤解を招く原因となりかねない。
大西洋サバをめぐっては、英国やEU、ノルウェーなどが漁獲枠を争う「サバ戦争」が長年続いている。資源量は過去10年で約4分の1まで減少。2026年の漁獲量を約70%削減すべきだとの勧告も出ている。乱獲を理由に、英スーパーのウェイトローズは生鮮・冷凍サバの販売停止を発表。オランダでも大西洋サバを扱わないスーパーも増えている。今後、代替魚への切り替えは英国内外でさらに広がると見られている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)










































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