■米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏が人工知能(AI)の急速な進歩について強い警告を発した。米NBCテレビの番組「Meet the Press」のインタビューで、「AIは10億人が死亡するような事態を引き起こせるほど強力だ」と述べ、政府による規制の必要性を訴えた。

ゲイツ氏が特に懸念しているのは、AIが自ら意思を持って人類に反乱を起こすSF映画のような事態ではなく、悪意を持った人間が高度なAIを利用する危険性だ。「悪意を持つ人間と最新のAIツールの組み合わせほど強力な武器は、これまで存在しなかった」と指摘した。AIの能力がさらに向上すれば、専門知識の乏しい人物でも大規模なサイバー攻撃を行ったり、危険な病原体を開発するための知識を得たりするハードルが下がる可能性がある。病院や電力網、金融システムなど社会の重要インフラが攻撃対象となる危険も指摘されている。
こうした事態を防ぐため、ゲイツ氏はAI企業による自主規制だけでは不十分だとして、政府や法執行機関が積極的に関与し、安全基準や監視体制を整備する必要があるとの考えを示した。ただし「10億人」という数字は、AIによって実際に10億人が死亡すると予測したものではない。具体的な発生確率や時期を示したわけでもなく、AIが悪用された場合に起こり得る被害の巨大さを強調した発言とみられる。
AIは医療や科学研究などで大きな恩恵をもたらす一方、その能力が高まるほど悪用された際の危険も大きくなる。ゲイツ氏の発言は、AIがさらに強力になる前に国際社会が安全対策を整える必要がある、との警鐘といえそうだ。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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