VOL.15
ポイント制システムの基礎の基礎 その4
導入から10年―ポイント制システムの大きな特徴のひとつ、スポンサーシップを必要としないTier 1とは?
英国各地では最高気温が25℃を超える好天の日が続いていますが、雨が降らないと今度は水不足の心配がでてきます。天気が良すぎてもやはり困るということで、英国では天気への不満・不安が尽きることはないようです。
さて、サッカーW杯も決勝トーナメントが始まり、また、ウィンブルドンも開幕。このほか、F1のブリティッシュ・グランプリ(決勝は7月8日)、ゴルフの全英オープン(最終日は7月22日)と、7月は華やかなスポーツイベントが目白押し。これらが終わると、英国もいよいよ本格的な夏休みへと突入します。政治の世界も例外ではなく、ただでさえ滞っている英国のEU離脱問題に関わる交渉は、何も決まらないまま、秋まで『放置』される見込みが高いといえるでしょう。
夏季は移民法についても新しい取り決めが発表される可能性は低いといえます。とはいえ、情報収集を怠らず、迅速に対応できる気構えでいるべきことは言うまでもありません。また、現状を正しく把握することは必須。今回も、現行のポイント制システムについて、引き続きおさらいしてみることにしましょう。

しかし、ひとつめのTierである「Tier 1」は、スポンサーシップを必要としない、ユニークなTierといえます。裏を返せば、スポンサーとなる雇用者(企業など)に頼る必要がない、十分な財力・能力のある人材にのみ発行される滞在許可証とも考えられるのです。
●移民を厳しく制限する一方、優秀な人材確保を目指す英政府の思惑が色濃く反映されているTier。「Exceptional Talent(きわめて優秀な人材)」、「Entrepreneur(起業家)」、「Graduate Entrepreneur(大卒起業家)」、「Investor(投資家)」の4枠がある。
●Tier 1はスポンサーを必要としない。
●「Graduate Entrepreneur」以外、最長で3年間の滞在許可が発行される。その後2年の延長を経てパーマネント・ビザ申請の資格を得るが、「Investor」の場合は投資額により申請までの期間が短縮される。例えば、1,000万ポンドなら2年、500万ポンドなら3年という具合。「Entrepreneur」の場合は、フルタイムで10人以上雇用するなら3年で申請できる。
●「Graduate Entrepreneur」の場合は最長で1年間の滞在許可がおりる。延長は1年のみ。その後は「Entrepreneur」やTier 2に切り替えることで滞在を続けることが可能。
●「Exceptional Talent」は2012年から設けられたもので、科学や文化などの分野で突出した才能を示す人物を対象に、年間2,000件のビザが発行される。
●「Entrepreneur」と「Investor」は、申請に際し、規定の資本金・投資金があることを証明する必要あり。

英国イミグレーションサービス
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週刊ジャーニー No.1042(2018年7月5日)掲載











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