VOL.14
ポイント制システムの基礎の基礎 その3
導入から10年―ポイント制システムの大きな特徴のひとつ、スポンサーシップとは?
はや6月に入り、今年も半分近くが過ぎ去ってしまったことに焦りを感じている人もおられるかもしれません。しかし、この英国で、大きな焦りを覚えているに違いない人として、まず頭に思い浮かぶのはテリーザ・メイ首相ではないでしょうか。容赦なく迫ってくる、英国のEU離脱の日までに英国民を納得させられる取り決めをEUと結ぶことができるのか。さぞかし気の休まらぬ日々を送っていることでしょう。
このメイ首相が取り組んでいる、重要課題のひとつが移民問題であることは十分ご承知のことと思います。これはEU出身者のみにとどまらず、我々日本人を含む非EEA(欧州経済地域)諸国出身者にとっても大きな問題であり、移民関連のニュースには敏感にならざるを得ません。さて、6月4日付けのニュースで、長きにわたって人材不足が叫ばれてきた医療分野で、外国人医師について「CoS」のキャップ(上限)を取り除く旨が報じられていましたが、この「CoS」とは何なのでしょう。今回も、現行のポイント制システムに関連した事柄についておさらいしてみることにします。

英国で仕事を見つけた場合、雇用主がその人物のスポンサーとなる旨を示す証明書「CoS(Certificate of Sponsorship)」(スポンサーシップ証明)がビザ申請には必要となります。雇用主は、「居住者労働市場テストResident Labour Market Test(RLMT)」が求められる職種については必ず最低28日間、ホーム・オフィスの規定に従い、求人広告を出した後、EEA加盟国内で適切な人材が見つからなかった場合にのみ、スポンサーシップ証明を得ることができる仕組みです(ただし、申請者の状況や職種、および給与額によってはRLMTが免除されることもあり)。

RCoSは月ごとに分配されることになっており、4月から9月は毎月2,000件、10月から1月は1,500件1月、2月は1,000件、3月は2,200件というように決められています。
ただし、年収が15万5,300ポンド以上の職といった特定のケースや、同じ雇用主のもとで同職を続けるための延長などは「キャップ制」の対象とはなりません(「Unrestricted Certificate of Sponsorship」の対象とみなされる)。また、Tier 4(学生ビザ)からTier 2(労働許可)に移行するケースでは、Tier 4保持者は既に英国に滞在していることになるので、RCoSの対象外となります。さらに、冒頭で述べた、外国人医師についてCoSのキャップを取り除くというニュースも、RCoSの対象外となることを意味します。

英国イミグレーションサービス
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週刊ジャーニー No.1038(2018年6月7日)掲載











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