2013年12月19日 | |
●征くシリーズ●取材・執筆・写真/本誌編集部 |
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待ちに待った休暇や記念日、日本からの友人や家族をもてなすときなど、 |
宮殿に泊まれるってホント?
1529年、ヘンリー8世の治世に王室所有となって以来、ウィリアム3世、ジョージ2世らの命によって改築が加えられ、その移り変わりを色濃く残すハンプトン・コート宮殿。王族の居城として利用されなくなった現在、人気の観光ポイントとしてその名を轟かせている。
威厳を誇る壮美な宮殿や庭園を見学できるだけでなく、夏にはフラワー・ショーや野外イベントなどが開催されていることから、足を運んだことがあるのは歴史に興味のある読者ばかりではないはずだ。しかし、ここで宿泊できると聞き、驚いたのは編集部だけではないのではなかろうか。
実は、同宮殿の敷地内には、ひっそりと隠れるようにして、2つの宿泊施設が存在する。これらが滞在可能となった背景には、「ランドマーク・トラスト(Landmark Trust)」と呼ばれるチャリティー団体の壮大なビジョンがある。宿泊施設へとご案内する前に、まずは同団体の活動から見ていきたい。