■ハリー・ポッター・シリーズの作者JKローリング氏(58)が、トランスジェンダーへの支持を表明している有名人との意見の食い違いを改めて強調し、「(自分への)謝罪はいらない」とXに投稿した。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。

ここ数年、英国におけるジェンダー論争の渦中にいるJKローリング氏。ローリング氏は2020年にトランスジェンダー(出生時の身体的性別と性自認が異なる)の人々について、生物学的な本来の性別は変えられるものではないと主張。トランスジェンダー女性は男性であり、女性専用スペースに入れるべきではないとし、また在住するスコットランドでヘイトクライム法が施行された際には「自分を逮捕してみろ」と警察を挑発した。
こうした発言に対し、ハリポタ・シリーズの出演者らは反論。ダニエル・ラドクリフ氏は「トランスジェンダーやノンバイナリー(性自認が男性でも女性でもない)のアイデンティティーを無効にするのではなく、支援するためにもっと努力する必要がある」と彼女の態度を批判。エマ・ワトソン氏も「トランスジェンダーの人々が主張する『性別』を認めるべきであり、常に自分が何者か疑問視されたり否定されたりすることなく、自分らしく人生を生きる価値がある」とXに投稿していた。
しかしローリング氏は、トランスジェンダーで女性を自認する人が「女性の権利」を行使することによって、これまで私たち女性が苦労して勝ち取ってきた権利を侵食しようとしていると非難。ローリング氏と出演者らの不仲を心配するファンに対し、こうした運動に賛同し、自分の発言力を利用して未成年者の性別移行を応援する彼らを許すかは分からないとコメントしている。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)