■第二次世界大戦中にナチスに奪われた絵画が、アルゼンチンの不動産広告により、約80年ぶりに見つかった。各メディアが伝えた。このほど偶然行方が分かったのは、イタリアの画家ジュゼッペ・ギスランディによる《貴婦人の肖像》。戦時中にアムステルダムのユダヤ人美術商ジャック・グードスティッカー氏から略奪された作品で、ブエノスアイレス近郊にある邸宅の売却広告写真に写り込んでいた。現地紙によると、この家はかつて南米に逃れた元ナチス高官が所有していたという。

グードスティッカー氏は戦時中、多くのユダヤ人を亡命させる手助けを行ったが、オランダで事故死。残された所蔵品1100点余は、ナチス高官らによって強制的に買い取られた。戦後、一部は回収されアムステルダム国立美術館に収蔵されたものの、多くは行方不明となっていた。今回見つかった作品については、SS将校でゲーリングの財務補佐官だったフリードリヒ・カドギーンが所持していたとの資料が戦後に残されている。カドギーンは1945年にスイスへ逃亡した後、ブラジルを経てアルゼンチンへ移住し、実業家として成功したが1979年に死去した。
オランダ文化遺産庁の専門家は「写っているのが偽造品である可能性は低い」と指摘している。グードスティッカー家の遺産管理団体の弁護士は「作品を取り戻すためあらゆる法的手段を尽くす」と表明している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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