■キャンピングカーでフランスを旅したあと、英国の自宅まで戻る途中、キャンピングカーの後部にしがみついていた移民を発見した夫婦が、当局から1,500ポンド（約8万円）の罰金を科される出来事があった。英各メディアが報じた。
エセックス、ヘイブリッジ在住のエイドリアン・フェントンさん（57）と妻のジョアンヌさん（55）は昨年10月、キャンピングカーで旅行先のフランスから自宅に戻り、自転車ラックのカバーを開けた際、中に見知らぬ少年が隠れているのを発見。警察に通報した。発見時、ジョアンヌさんが少年に水のボトルを渡すと少年はお礼を言ったという。
少年は警察に対しスーダン出身で16歳であると説明。その後、夫妻は英国内務省から「密入国者が隠れていないか確認を怠った」として1,500ポンドの罰金を科されたという。夫妻は現在、異議申し立ての準備を進めている。エイドリアンさんは「道徳的に正しい行動を取ったにもかかわらず罰金を科されなんて受け入れられない」と憤慨している。夫妻が内務省から受け取ったメールには「密入国者が車両に隠れていないか確認を怠った」という理由で罰金が科されたと書かれていたが、ジョアンヌさんは「移民はキャンピングカーの外側にしがみついていたため車両に乗っていたわけではない」と主張。さらにメールには「密入国者は捜査官によって発見された」と書かれているが実際は夫妻が発見し、警察へ通報したものだと異議を申し立てている。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
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