【Megxit(メグジット)】この造語にこめられた国民感情―悪いのはメガン妃!?

©Northern Ireland Office

英王室を大きく揺さぶっている、ハリー王子夫妻の「王室離脱」問題。英国が直面する、EUからの離脱問題「Brexit」(ブレグジット)にかけて、「Megxit」(メグジット)なる言葉がメディアに登場するに至っているが、この一言には、ハリー王子の妻、メガン妃への強い批判がこめられている。

どの時代にあっても、そしてどの国であっても君主の次男、あるいは君主の兄弟の立ち位置は難しい。野心があれば争いの種になり、それを避けるために自分を殺して生きていくのには相当の忍耐が必要だ。ハリー王子が自らの存在意義を問いながら、苦しんできたことは想像にかたくない。芯が強い(と思われる)メガン妃に惹かれたのは、強く生きたいと願う気持ちの表れだったのかもしれない。
加えて、ハリー王子は、今もなお絶大な人気を誇る(若くして亡くなったが故に、この人気は決して衰えることはない)故ダイアナ元妃の遺児。全国民から愛されているといっても過言ではないだろう。
ハリー王子もまた、騒動後に列席した慈善イベントの場を借りて「王子としてでも公爵としてでもなく、ハリーとして」真実を伝えたいとして行ったスピーチの中で「英国を愛している」と訴えている。今回の「離脱」は、それ以外に選択肢はなく、文字通り苦渋の決断だったと話している。

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英国民もハリー王子のこれらの言葉について、理解と同情を示している。
しかし、メガン妃への理解と同情は、彼女のファンたちのあいだに限られているとみるべきだろう。
それが「Megxit」(メグジット)なる言葉にも表れている。
メガン妃と結婚さえしていなければ、ハリー王子が「離脱」する必要はなかったのではないかと考える国民は少なくないだろう。元女優という点を除けば、離婚歴ありの米国人女性だったシンプソン夫人と同じと批判されても仕方がない。エリザベス女王の伯父、エドワード8世がシンプソン夫人との結婚を選び(英国国教会の長である英国君主は、離婚歴のある人物との結婚は許されていない)退位した1936年の国家を揺るがす「大事件」を思い出させるできごとだっただけに、メガン妃は今後、シンプソン夫人とならぶ「悪役」として英国の王室史上、名前を残すことになりそうだ。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)