■ 難病と闘いながら宇宙の謎の解明に取り組み、今年3月に76歳で死去した「車いすの天才宇宙物理学者」、スティーブン・ホーキング博士の追悼式が15日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた。博士の遺灰は、同寺院に眠る物理学者のアイザック・ニュートン、自然科学者のチャールズ・ダーウィンらの墓のそばに埋葬された。英各メディアが報じた。
追悼式には、ホーキング博士の遺族のほか、各国から抽選で選ばれた一般人1000人が参列。BBCドラマで博士を演じた英俳優ベネディクト・カンバーバッチ(41)も出席した。
式典に合わせて、スペインにある欧州宇宙機関(ESA)の巨大アンテナから、地球にもっとも近いブラックホールへ向けて、博士の声が届けられた。発信されたのは、生前に博士が行なった演説の一部という。娘のルーシーさんは「この星で、私たちはともに手を取り合い生きていこうという、平和と希望のメッセージ」とコメントした。
ウェストミンスター寺院での埋葬の様子
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by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)