女性参政権100年!英国各地で数万人がパレード

■ 6月10日午後、英国で女性参政権が認められてから100年を記念するパレードが、ロンドン、ベルファスト、カーディフ、エディンバラの4ヵ所で行われた。10万人を超える女性たちがプラカードや旗を手に、市街を練り歩いた。各メディアが伝えた。

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英国で女性の参政権が初めて認められたのは今からちょうど100年前の1918年。当初は一定の資産を持つ30歳以上の女性に限るという制限付きで、それから10年の歳月を経た1928年に、男女が完全に平等な参政権が認められた。

19世紀後半から国政選挙への参加を求める女性の声が高まり、デモ行進や署名活動などの運動が始まったものの、その声は国会にはなかなか届かなかった。遅々として進まない状況に業を煮やした一部活動家らの活動は、手段を選ばない過激なものに発展。世間は彼らを「サフレッジ(suffrage=参政権)」をもじって「サフラジェット(Suffragettes)」と呼び、揶揄したこともあった。

活動家らに敬意
10日のパレードには、大人だけでなく子どもも参加。サフラジェットのシンボルカラーだった紫・白・緑の3色を使った垂れ幕や服装、スローガンを刺繍で縫い込んだ旗などで、当時の活動家に敬意を表するスタイルで参加する女性らの姿が目立った。また、凝ったアートワークや個性的な衣装など、それぞれの形で思いを主張する女性もみられた。

この機会を利用して政治参加や雇用・賃金など現代社会でまだまだ課題となっている男女間の格差問題を訴える人々もいたほか、中絶が禁止されている北アイルランドのベルファストのパレードでは、中絶の合法化を訴える姿も見られたという。

これに先立つ4月24日には、婦人参政権運動で平和的活動を行っていた婦人参政権協会全国同盟(NUWSS)の指導者だったミリセント・フォーセット(1847~1929年)の銅像=写真上=が、国会議事堂前のパーラメント・スクエアに設置された。同広場にはウィンストン・チャーチル元首相やインド独立運動のマハトマ・ガンジーなど偉人の像がいくつも建てられているが、女性としてはこれが初めての像となった。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)