Q226耳をつんざく地下鉄の走行音、なぜあんなにうるさいの?
Aふむ、その気持ちよーくわかるぞ! ロンドンの地下鉄に乗っておると、まるで「金切り声」を上げているようなひどい騒音に、会話が中断されるどころか、思わず耳を塞いでもうた…という者は、わりとおるのではないか?
この騒音じゃが、鉄道業界では「rail squeal(レール鳴き)」と呼ばれておる。急カーブを描くレールと車輪がぶつかって発生する摩擦音で、それがトンネル内に響き渡ることによって、より破壊力が増してしまうのじゃ。ロンドン交通局(TfL)に苦情を申し立てる者もおり、ノーザン・ラインやヴィクトリア・ラインへのクレームが多いそうじゃよ。うるさくなりがちなのは、①レールが急カーブ ②トンネルが狭い ③中心部より少し離れたスピードを出しやすい区間じゃな。
ちなみに、ヴィクトリア・ラインで最もうるさいのはフィンズベリーパーク駅~ハイバリー&イズリントン駅間で、音量は112.3デシベル(dB)なのじゃとか。80dB以上の騒音に長時間さらされるのは非常に危険ゆえ、WHO(世界保健機関)は耳あてを装着することを勧めておるぞ。 運転手からの抗議も強く、10月に一部で走行速度を下げることが決まったようじゃ。
ちゃーんと理解したか? しっかり覚えておかんと、首はねちゃうぞー!
週刊ジャーニー No.1366(2024年10月31日)掲載
他の教えてヘンリーくん!を読む日常生活で感じている些細な疑問、英国文化の気になる由来など、何でも構いません。皆さんのご投稿をお待ちしております。