Q280よく見かけるリスは、北米生まれの「侵略者(獣)」!?
Aふむ、そうなのじゃ! 公園を散歩していると目にする、尻尾を揺らしながら駆けまわるリス共。エサを与える観光客もおるようじゃが、奴らは野生の者共じゃ。いろ~んな菌を持っておるゆえ、噛まれると危険なのだがな。
奴らは灰色リス(Grey Squirrel、写真左)といって、19世紀後半に米国やカナダからやってきた「移民(獣)」じゃ。貴族宅の庭で「観賞用」に飼育されておったのじゃが、奴らの繁殖力はリスの中でも最強。どんどん増えて庭から逃げ出したり、多すぎるゆえ野に放たれたりして野生化したのじゃ。

そんな「よそ者(獣)」に駆逐されてしもうたのが、英国の愛らしい赤リス(Red Squirrel、同右)じゃ。にごった灰色軍団よりも小柄で赤毛、奴らの露わな丸耳とは違って、耳先に長い毛がふさふさ生えておるのが特徴じゃな。デリケートでおっとりした赤リスたちは、アグレッシブな灰色獣が持ち込んだ伝染病により、ここ100年で数が激減。今や都心から遠いイングランド北部やスコットランドなどにしか生息しておらず、灰色の270万匹に対して、赤リスは30万匹に満たないのじゃよ。
あぁ余が健在じゃったら、北米の侵略など許さなかったものを…!
週刊ジャーニー No.1445(2026年5月21日)掲載
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