Q150イースター・サンデーに、なぜロースト・ラムを食べるの?
Aふむふむ。イースター・サンデーの定番のメニューといえば、ロースト・ラムじゃな。家族や親戚でテーブルを囲んで、子羊に舌鼓を打つ…。これぞ英国人の伝統、余も大好きじゃ! それにしても、なにゆえラムなのか?
それは旧約聖書を紐解くとわかるぞ。紀元前13世紀頃、モーゼなる者が奴隷として働かされておったイスラエル人をエジプトから連れ出す際、ファラオ(エジプト王)に妨害されそうになった。神はエジプトに「十の災い」をもたらし、彼らの脱出を助けるのじゃが、その災いのひとつが「すべての生物の第一子の死」だったのじゃ。イスラエル人は「我が家はエジプト人じゃないですよ~」と知らせるために、子羊を生贄にし、その血をドアに塗って災いを退けたのじゃよ。
死神が家の前を通り過ぎることから「過ぎ越しの食事」と呼ばれたロースト・ラムは、難を避ける料理として伝わり、キリスト教におけるイエス・キリストの復活祭でも食べるようになった…というわけじゃな。
お主も9日(日)はロースト・ラムを食べてはどうじゃ? でも血をドアに塗りたくってはダメじゃぞ。間違いなく通報されるからな!
週刊ジャーニー No.1285(2023年4月6日)掲載
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