教えてヘンリーくん!

Q103なぜパブは、深夜営業をしないの?

Aふむ、英国の多くのパブの閉店時間は、平均して午後11時前後。なかにはもっと早い店もある。なにゆえ国際都市のロンドンにおいて、英国文化の一端を担うパブが深夜営業しないのか?

その発端は、第一次世界大戦にさかのぼる。当時は夜遅くまで営業しておったゆえ、仕事を終えた労働者たちがパブで深夜まで飲んだくれることも珍しくなかった。じゃが、やがて弾薬切れの危機に直面。慌てた政府が、弾薬の生産量や弾薬をつくる労働者たちの技術力が二日酔いで低下するのを防ごうと「パブの営業は午後11時まで」という法律を発布したのじゃよ。それ以降、ヨーロッパ大陸の諸国から「時代遅れ」と言われようとも、英国は頑固にその法律を守り続けているのじゃ。

とはいえ、実は2003年に法律が改訂され、イングランドとウェールズでは追加料金を支払ってライセンスを取得すれば、24時間営業ができるようになっておる。じゃが、実際には深夜まで営業する店舗があまり増えていないがな。

ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!

週刊ジャーニー No.1236(2022年4月21日)掲載

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