Q70英国の横断歩道は、なぜ動物の名前ばかりなの?
Aほぉ、よく気が付いたのう!英国の横断歩道には、いくつか種類がある。白線で縞模様が描かれた歩行者優先の横断歩道は「ゼブラ・クロッシング(Zebra Crossing)」。ゼブラとはシマウマのことで、1940年代に人々が覚えやすいようにつけられた通称じゃ。
そして、押しボタン式信号機のある横断歩道は「ペリカン・クロッシング(Pelican Crossing)」。さらに詳しく分けると、押しボタ ン部分に「WAIT」と文字が浮かぶのが「ペリカン」、赤と青色の人間のシルエットが浮かぶのが「パフィン(Puffi n /海鳥)」、これに自転車マークが加わると「トゥーカン(Toucan /中南米の鳥)」。あと、乗馬コースの道路で見られるのは「ペガサス」じゃ!…多すぎじゃろ。
これらは「ゼブラ・クロッシング」に関連させて覚えてもらおうと、各横断歩道の正式名称の頭文字がつく動物や鳥を選んで名付けたそうじゃよ。「Pedestrian Light Controlled Crossing = Pelican Crossing」という具合にな。
どうじゃ、理解したか? しっかり覚えておくのじゃぞ。今度テストするからな!
週刊ジャーニー No.1198(2021年7月22日)掲載
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