Q42どうして「ポンド」を「クイッド」と言う人がいるの?
Aふーむ、ときどき耳にする「quid(クイッド)」。この間もフードマーケットで値段を尋ねたら、おっちゃんから「フォークィッ(4 quid)」と返ってきた。なぜ4ポンドと言わないんじゃ? 別にポンドって言いにくいわけじゃなかろうに。
クイッドは、ポンドの口語表現じゃ。カジュアルなイメージがあるが、その起源はラテン語の「quid pro quo」。「何かと何かを交換する」という意味で、物々交換や相手にしてあげたことに対しての見返り・対価などを求めるときに使う言葉なんじゃよ。
実は17世紀頃から使用されており、通貨の単位がポンドになるずーっと前から、価格単位の「代名詞」として会話の中では使われてきたのじゃ。若者が好む流行りのスラングとは、ちょっと異なるんじゃよ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、マジで首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1167(2020年12月10日)掲載
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