Q32街で見かける騎馬警官、今でも必要?
A英国でいまだに見かける、馬に乗った警察官(Mounted Police Officers)。カポカポと蹄の音を響かせながら巡回する姿は、英国っぽくてカッコイイのじゃが、自動車やバイクが普及していなかった時代ならいざ知らず、果たして騎馬による警備は今でも必要なのか?
騎馬警官は通常、車両が入れない狭い場所やハイドパークなどの大きな公園を中心に、毎日3~4時間ほど巡回を行っておる。
彼らは「群衆」に対する警備という面では非常に有用で、車ほどの速度は出ないが小回りが利き、群衆を威嚇することもでき、さらに高い位置から周囲を見渡せるため、素早く状況把握ができる。つまり、デモの発生時に大活躍するんじゃよ。暴徒たちも警察車両はボコボコに破壊しても、生き物である馬に危害を加えるのはためらうからのう。ゆえに、過激なデモや暴動などが起きやすい英国では、現在も騎馬警官は実用的なんじゃ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1157(2020年10月1日)掲載
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