Q30英国の屋内照明は、どうしてこんなに暗いの?
Aふむ、英国あるある!な質問じゃな。ロンドンで暮らしはじめたときに、「目が悪くなりそう~」って、誰しもが最初は思うものじゃ。日本より電圧は高いのに、家の中はなんでこんなに暗いのだ?
理由は大きくわけて2つ。ひとつは、英国人は日本のように何でもクッキリハッキリ見えるような煌々とした明るさが好きではないのじゃ。目の色が関係あるのかわからんが「眩しすぎる」と感じるし、気が休まらん。古い家が多いので、もともと設置された照明の数も少ないし、蛍光灯ではなく電球が主流だしな。
もうひとつは、色の好みじゃ。冬が長く寒さも厳しい北ヨーロッパでは、温かみを感じさせるイエロー・オレンジ系の照明が好まれ、逆に南の方では、涼しげなブルー・ホワイト系の人気が高い。英国は暖色系、日本は寒色系になるが、同じワット数の電灯でも暖色系の方が暗く感じられるんじゃよ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、ホントに首はねちゃうぞおぉぉ!
週刊ジャーニー No.1155(2020年9月17日)掲載
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