Q28日本と英国の電圧は、どうしてこんなに違うの?
Aふむ、よい質問じゃ。英国をはじめとするヨーロッパの電圧は220~240ボルトなのに、日本はたったの100ボルト。つまり半分以下。なんでだろう? なんでだろう? ななな、なんでだろう~?
電気の実用化が始まった当初は、ヨーロッパでも電圧は120ボルト程度だったんじゃ。その後、欧州各国は第二次世界大戦前に220~240ボルトに変更。ところが、日本は電圧を変えず、戦後は復興作業でそれどころじゃなく、ようやく電圧を200ボルトに切り換えようとした頃には、100ボルト用の電化製品が普及しすぎて完全に撤廃するのが難しくなってしまったために断念…。それゆえ、今なお100ボルトのまま頑張っておるのじゃよ。
何だか少々出遅れたようにも感じるが、電圧が半分以下なのに不自由のない生活が送れるのは、それだけ日本の送電技術が優れておるからじゃ! それを忘れてはいかんぞ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!!
週刊ジャーニー No.1153(2020年9月3日)掲載
他の教えてヘンリーくん!を読む日常生活で感じている些細な疑問、英国文化の気になる由来など、何でも構いません。皆さんのご投稿をお待ちしております。