Q25英国の高速道路は、どうして無料で通れるの?
Aふむ、英国では「モーターウェイ」と呼ばれる高速道路。その頭文字「M」をとって、M1、M40と表記するんじゃが、日本とは違って高速道路の利用料金は、特殊なトンネルや橋以外は原則として無料。料金所などは姿かたちもない。一体なぜ無料なのか?
それは19世紀末に自動車が登場し、交通手段が馬車から自動車に移り変わったときに、道路の整備費用を「自動車税」や「ガソリン税」などの税収でまかなう法律を定めたからじゃ!
こうした公共財源で高速道路は建設されるゆえ、利用時にイチイチ支払わなくてよいのじゃよ。ちなみに、英国で初めて高速道路が開通したのは1958年で、現在の「M6」の一部じゃ。
一方、日本は道路整備に必要な費用を、国の税収からではなく借入金で建設するので、完成後に通行料金を徴収して、その返済に充てておるのだ。つまり、「前払い」か「後払い」かの違いじゃな。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1150(2020年8月13日)掲載
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