Q3アフタヌーンティーの習慣は、どうやって始まったの?
Aふむ、肉派の余にはどうでもいい質問じゃが、仕方ないから教えてやろう。
アフタヌーンティーは1840年代、ベッドフォード公爵夫人のアナ・マリアが始めたのじゃよ。当時の貴族の食事は、朝食と夕食の1日2回。しかも夕食は午後9時頃と遅かった。どれだけ朝食をたっぷり食べても、空腹に悩まされたアナが思いついたのが、夕方に友人たちを招き、おしゃべりをしながら紅茶とサンドイッチ、菓子などの軽食を楽しむ「お茶会」だったのじゃ。
確かに、どれほど美しく着飾った貴婦人でも、舞踏会のダンス中に「ぐぅぅー」なんて腹の虫が鳴いたら興覚めではあるな…。きゅうりのサンドイッチなんかじゃなくて、もっと朝から肉をガンガン食った方がいいんじゃないか?
ちゃーんと理解したかのぉ? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1123(2020年2月6日)掲載
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