Q1お酒の販売店は、なぜ「オフ・ライセンス」と言うの?
Aふむ、よい質問じゃな。酒の販売にはライセンスが必要なのに、なぜ「オフ」なのか?
酒類の販売形態は、主に2つあるんじゃ。レストラン・パブなど店舗内での飲酒を前提とする場合を「on the premises」(店内・敷地内)、スーパーマーケットやニュースエージェントなど酒の持ち帰りを前提にする場合を「off the premises」(店外・施設外)と言うのじゃよ。それを省略して、前者をオン・ライセンス、後者をオフ・ライセンスと呼んでおるのだ。つまり、「オフ」とは「ライセンスがない」という意味ではなく、酒の持ち帰り販売OKとのことなのじゃ。
ゆえに、金を払ったからといって待ちきれずにスーパー内で飲酒したら、違法になるのじゃよ! 家に帰ってグラスに注ぎ、「ルネッサーンス!」と乾杯して飲んだ方が美味だしの。ハッ、しまった。我はテューダーの王じゃった…。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1121(2020年1月23日)掲載
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