■英国の大手ドラッグストア・小売チェーン「ブーツ」が、カナダの富豪ウェストン家に67億ポンド(約89億ドル)で買収されることになった。持ち株会社ウィッティントン・インベストメンツが、米投資会社サイカモア・パートナーズとペッシーナ家からの買収合意を発表した。取引完了は2027年初めの予定だとされる。「テレグラフ」紙(電子版)ほかが報じた。

ブーツは1849年、ジョン・ブーツがノッティンガムに開いた薬草薬局が始まり。手頃な価格の薬を提供する店として出発し、医薬品から化粧品、食品、旅行用品などまで幅広く扱う英国の身近な小売ブランドに成長。ワクチン接種のほか、眼や聴力の検査など地域の医療を支えるサービスも提供している。近年は競争激化や在宅勤務の普及で来店客が減り、国内で数百店舗を閉鎖したが、約1800店舗を展開し、5万1000人の従業員を抱える。直近の年間売上高は75億ポンドで、2024年比3.2%増だった。
小売業界の専門家は、買収後すぐに店舗の大きな変化はないものの、今後は新オーナーの投資によって買い物体験が向上すると予想。特に健康・美容分野では成長の余地が大きいと指摘する。新会長に就任するギャレン・ウェストン氏も、店舗改装や医療サービスの拡充に意欲を示した。
ウェストン家はカナダの食品小売大手ロブロウズや薬局チェーン、ショッパーズ・ドラッグ・マートを所有。2003年から21年まではロンドンの百貨店セルフリッジズも保有していた。今回の買収では英国とアイルランドの店舗事業、ブーツ・オプティシャンズ、化粧品ブランド「No7」などを取得する。長期的な経営と追加投資によって、老舗ブランドの成長を目指す。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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