英西側を走る大動脈、アバンティ・ウェスト・コースト…来年3月から国有化へ

■ 英政府は、グレート・ブリテン島の西側を走り、イングランド北部とスコットランドを結ぶ主要鉄道会社「アバンティ・ウェスト・コースト(AWC)」の運行を、来年3月から国有化すると発表した。政府は、遅延や運休、混雑などが相次いできた同社のサービスを改善し、鉄道利用者の利便性を高める狙いだ。各メディアが報じた。

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英国国鉄の民営化が行き詰まりを見せている。英国では、線路や駅といったインフラは全国レベルの組織「ネットワークレール」が管理。列車運行を民間鉄道会社が10年ごとの契約で担う方式をとってきたが、利益をあげてサービス向上の投資まで行うような好循環を実現させるのは至難の業。経営難に苦しむ会社が多いのが現状だ。

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グレート・ブリテン島西側の大動脈の移動を提供するAWCも、苦難が続いている。同社は、ロンドン・ユーストン駅を起点に、マンチェスターやリバプールなどイングランド北部を経由して、グラスゴー、エディンバラへ向かう路線を運行。また、ロンドンとウェールズのホーリーヘッドを結ぶ列車も走らせているが、低迷を脱することはできていない。同社の運営契約は来年3月7日に終了する予定で、政府はその後、直接的な公的運営に移行する。AWCのアンディ・メラーズ社長は、車両の改修や新型「エベロ」導入などを進め、「これまで以上に多くの列車を運行してきた」と実績を強調。今後は政府と協力し、円滑な国有化を進めるとした。

今年5月、AWCは政府の経費削減要請を受け、最繁忙路線で列車を削減すると発表。7月から6週間にわたり、平日の1日約38本が運休となった。AWCはファーストグループ70%、イタリア国鉄系トレニタリア30%の合弁会社。新型コロナ禍以降、運行会社の財務には政府の影響が強まっており、政府との契約で運営される鉄道は順次、公的所有へ移行している。12月にはグレート・ウェスタン・レールウェイも国有化される予定で、英国の鉄道国有化がさらに進む形となる。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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