■英国で、歯ぎしりや歯を強く食いしばる「ブラキシズム」に悩む若者が増えているという。英国歯科医師会(BDA)に具体的な統計はないものの、歯ぎしりによる歯の損傷で受診する若者が増えているとの懸念が歯科医たちから出ている。各メディアが報じた。

31歳のエラさんは、夜間の歯ぎしりによる激しい顎の痛みや頭痛に悩んでおり、受診先で、歯が削れて消えていくと指摘された。「顔の形まで変わり、歯が折れる危険があった」と振り返る。背景には強いストレスがあり、20代は痛みを我慢していたが、後に治療を決意した。ブラキシズムには、歯ぎしりだけでなく、食いしばりや顎を突き出す動きなども含まれる。朝の頭痛や顔の痛み、顎のこわばり、歯の摩耗・欠け、知覚過敏、睡眠の質の低下などが主なサインだ。
英国睡眠歯科医学会のアディティ・デサイ医師は、現代の生活そのものがストレスに満ちているため、症例は「確実に増えている」と指摘。心理療法士のラヒ・ポパット氏も、若い患者から「人生で特にストレスの多い時期に歯ぎしりが始まった」と聞くことが増えたと述べる。治療では、歯を守るマウスガードのほか、理学療法や認知行動療法、運動、飲酒を減らすなど生活習慣の改善が考えられる。睡眠時無呼吸症候群が原因なら、呼吸を助ける装置を使うこともある。重症例ではボトックス注射で顎の筋肉を緩める方法もあるが、英国のNHSでは通常提供されていない。
一方、歯ぎしりは必ずしも悪いものではない。専門家によると、顎を動かすことで唾液の分泌が促され、口内の洗浄や歯の保護、消化にも役立つという。ただ、長期間続けば歯が大きく削れ、治療費が数千ポンドに及ぶこともある。デサイ医師は「マウスガードを渡すだけでなく、なぜ歯ぎしりが起きているのかを調べることが重要」としている。エラさんも治療で痛みや睡眠が改善した今、「症状だけでなく根本的な原因を知りたい」と話している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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