スコットランドの薬物関連死、11%増…欧州最悪の水準!

■ スコットランドで違法薬物関連の死亡者数が再び増えている。2025年は1133人に上り、前年から11%、116人増加した。過去10年間の死者は1万1000人を超え、欧州でも最悪の水準が続いている。各メディアが報じた。

特に懸念されているのが、ヘロインなどより強力な合成オピオイド「ニタゼン」の拡大だ。2025年には247人の死亡に関与したと見られており、前年の76人から3倍以上に増えた。犯罪組織がヘロインやコカイン、偽造された鎮静薬などに混ぜて流通させているとされる。薬物関連死で最も多いのは、ヘロインなどのオピオイド系によるもので、全体の78%。コカインも52%に上った。複数の薬物を同時に使用する「多剤使用」の増加も、死亡リスクを高めているという。

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死亡率には地域格差もあり、最も経済的に恵まれない地域では、最も経済的に恵まれた地域の15倍に達したことが判明。2021~25年の平均では、グラスゴーが人口100万人当たり380人、ダンディーが340人、ノース・エアシャーが310人と高い数字を示した。欧州連合(EU)のデータと比較すると、15~64歳の薬物関連の死亡率はスコットランドが2025年で277人。次に高かったエストニアの112人を大きく上回っている。英国内でも差は大きく、24年の死亡率はスコットランド216人に対し、イングランド91人、ウェールズ140人、北アイルランド135人だった。

スターリング大学のキャトリオナ・マシソン教授は、ニタゼンにはヘロインの50倍の強さを持つものもあり、使用者が知らずに摂取する危険性を指摘。薬物市場の変化に加え、貧困や健康格差なども背景にあるとして、強い懸念を示している。政府は昨年、1100件以上の入所型リハビリを支援し、今後は治療や住宅などの支援を強化する方針だが、野党からは対応が遅いとの批判も出ている。専門家や支援団体は、治療と危害軽減策のさらなる拡充を求めている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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