■今冬、ロンドンを含む英国で厳しい寒さや大雪となる可能性があり、家庭で備えるよう呼びかける動きが出ている。英国のガス会社ブリティッシュ・ガスは、少なくとも3日分の食料や生活必需品を備蓄するよう勧めている。「スタンダード」紙(電子版)が報じた。

背景にあるのが、太平洋の海面水温が平年より高くなる自然現象「エルニーニョ」と、北極上空を取り巻く強い西風「極渦(ポーラーボルテックス)」だ。今冬は「ゴジラ級」とも呼ばれる非常に強いエルニーニョが予測されており、記録的な暑さと乾燥に見舞われた今夏に続き、荒れた冬になる可能性が指摘されている。極渦は北極付近に強い寒気を閉じ込める役割を果たしているが、弱まったり乱れたりすると、寒気が南下し、北米や欧州に流れ込むことがある。米海洋大気庁(NOAA)の研究でも、エルニーニョは特に冬の後半に極渦を弱める傾向があるとされる。
ただし、英国気象庁は、極渦が崩れる可能性はあるものの確実ではないと説明。エルニーニョの影響で晩秋から初冬は雨が多く、嵐の可能性も高まる一方、平年より暖かくなる見込みもある。ただ、冬後半には極渦が弱まり、英国が寒波に見舞われる可能性が高まるという。
ブリティッシュ・ガスは、飲料水、薬、保存のきく食品や軽食、毛布などを準備するよう助言。住宅の断熱を強化し、水道管の凍結対策を行うことも勧めている。車についても、雪の日は燃料を半分以上残しておくことを心がけると安心だという。また、高齢者や病気の家族に加え、近隣住民にも声をかけ、寒波に備えて必要な物がそろっているか確認するよう呼びかけている。今回の予測はあくまで可能性を示すもので、エルニーニョだけで冬の天候が決まるわけではないが、早めの備えが重要になりそうだ。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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