■ロンドン最古のレストランとして知られる「ルールズ」が、建物と歴史的資料を含め、英国の文化財保護団体「ナショナル・トラスト」に寄贈された。英王室メンバーをはじめ、各時代の著名人を約2世紀にわたり迎えてきた名店の歴史が、将来の世代に引き継がれることになる。各メディアが報じた。

ルールズは1798年、ロンドンのコベントガーデンにあるメイデン・レーン34-35番地で創業。帝国の興亡や第二次世界大戦中の空襲を乗り越え、再開発計画の危機も切り抜けてきた老舗だ。今回の措置で、約1100万ポンド相当の土地・建物に加え、来店者名簿やメニュー、写真などの貴重な資料も保護対象となる。レストランの営業は今後も続き、運営者はナショナル・トラストの商業テナントとして賃料を支払う。その収入は建物の保存に充てられる。35年間勤務してきた経営者のリッキー・マクメネミー氏は、寄贈によって店の将来が守られると歓迎している。
店内には、チャーリー・チャップリンやデビッド・ボウイ、ライザ・ミネリ、ハリソン・フォードら、時代を超えた著名人が訪れた記録が残る。エドワード7世は愛人だった女優リリー・ラングトリーと密会するため、2階の一角を利用。人目を避けるカーテンや、上階の部屋へ通じる秘密の扉まで設けられていたという。作家グレアム・グリーンも誕生日の食事に訪れ、小説『情事の終わり』に店を登場させている。
マクメネミー氏によれば、客のプライバシーを守る伝統は今も健在で、対立する映画監督や政治家同士が鉢合わせしないよう、席の配置にも気を配っているという。ナショナル・トラストのヒラリー・マクグレイディ事務局長は、同店を王族や作家、政治家が集った「生きた歴史」だと評価。寄贈者のJ・P・メイヒュー氏も、建物だけでなく、店に息づく雰囲気や2世紀分の物語を守り、末永く人々が楽しめる場所にしたいと話している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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