■英国で、これまで紙巻きたばこを吸ったことはないが、電子たばこ(ベイプ:vapes)は使うという人が増えている。国家統計局(ONS)の調査によると、非喫煙者でベイプを使用する人は110万人以上で、年々増加していることが分かり、懸念が広がっている。各メディアが報じた。

英国の電子たばこ(ベイプ)は、ニコチンを含み、香料などで風味付けされた液体を電熱線で気化させ、その蒸気が冷えてエアロゾル(霧状)となったものを吸引する。ロンドン在住の美容師グレイシー・ムングルさん(21)は、当初ベイプを嫌っていたが、学校で使う同級生が増えるうちに16歳で試し、習慣になったと振り返る。現在は仕事中以外、ほぼ常に手に持っているという。人前で不安を感じるとき、手や口を動かすことで落ち着くとも話す。
医師のヘレン・ウォール氏によると、ベイプは感情を調整するための行動と結びつき、心理的な依存につながることがあると説明。ニコチンには依存性があることに加え、スマートフォンの長時間利用と結びつき、無意識にベイプを使い続ける人もいる。英国では16歳以上の約540万人がベイプを使用する一方、喫煙者は約490万人に減少している。専門家の中には、ベイプが一部の人を紙巻きたばこから遠ざけたとする声もある。ただし、本来は喫煙しなかった人が、新たなリスクにさらされている懸念もある。
カラフルな包装や甘い香りのフレーバーも、若者を引きつける要因とされる。禁煙支援団体は、目立つ広告がなければベイプを始めなかった人もいると指摘。英国では昨年、若者の使用拡大の一因とされた使い捨てベイプが禁止された。18歳未満への販売も違法だ。しかし、医療機関による禁ベイプ支援は十分とはいえず、イングランドの医療提供者で支援を行っているのは45%にとどまる。英国のNHS(国民医療サービス)は、ニコチン濃度を段階的に下げる、使用間隔を延ばす、ニコチン代替療法を利用する方法を勧めている。ベイプは本来、喫煙者が紙巻きたばこをやめるための代替手段であるとし、非喫煙者や17歳以下の若年層に対しては使用しないよう呼びかけている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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