欧州7ヵ国のスーパーで食品大量廃棄…冷蔵・冷凍設備にサイバー攻撃!

■欧州7ヵ国のスーパーマーケットで、冷蔵庫や冷凍庫の温度管理システムがサイバー攻撃を受けたことが判明。ベルギーとルクセンブルクでは約40店舗が被害に遭い、スウェーデン、アイルランド、オランダ、エストニア、フィンランドでも複数の店舗に影響が出ている。「スカイ・ニューズ」ほかが報じた。

※画像はイメージです。

ベルギーの冷蔵設備メーカー、サブコベルによると、攻撃を受けた冷凍庫は霜取りモードに切り替えられ、庫内温度が上昇し、商品の廃棄に追い込まれた。先月フランスでも同様の攻撃があり、数百店舗で食品数百万ユーロ相当が廃棄されたと報じられている。今回もベルギー北部の店舗で約10万ユーロ相当の食品が失われた。このほか、アイルランドではスーパー13店舗、オランダでは少なくとも17事業者の冷却設備が被害を受けた。

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攻撃の実行者や目的は明らかになっていない。通常のサイバー犯罪では、システムを停止させて身代金を要求する手口が多いが、今回は金銭要求や犯行声明は確認されていない。食品を傷ませること自体が目的なら、金銭目的というより、企業や社会に損害を与える破壊工作の可能性もある。スーパーの冷蔵・冷凍設備は、遠隔で保守や温度管理を行われることが多く、インターネットに接続されている。攻撃者はこうしたシステムの脆弱性を突き、温度設定を操作したとみられる。

複数国で同じ手口が使われたことから、社会インフラの弱点を探り、攻撃能力を誇示する狙いも考えられる。国家と関係するハッカーの関与も可能性として指摘されるが、特定の国が関与した証拠は今のところ公表されていない。ベルギーやスウェーデンの当局が状況を監視し、英国の国家サイバーセキュリティーセンターも各国や業界と連携している。英国での被害は確認されていないが、今回の事件は、日常生活に欠かせない食品供給網が、遠隔操作によるサイバー攻撃で大きな打撃を受けかねないことを浮き彫りにした。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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