■9日にケンジントン宮殿から公開されたビデオの中で、キャサリン妃は化学療法(キモセラピー)のコースが終了したことに対する気持ちを打ち明けた。よく考えられた構成で、文書によるメッセージより訴える力が格段にアップ。王室からのメッセージがひと昔前とは全く異なるレベルに達していることを改めて認識させた。
キャサリン妃は今年3月にがんの治療を受けていることを公表。以降ほとんど公の場に姿を現していないが、11月の戦没者追悼式やクリスマスキャロルコンサートなどに参加し、重要な公務を選んで、ゆるやかな公務復帰を果たしていきたいという意向がうかがえる。
キャサリン妃はビデオメッセージで「この9ヵ月間は私たち家族にとって信じられないほど厳しいものでした。人生は一瞬で変わることがあります。私たちは荒波とまだ見ぬ道を進む方法を見つけなければなりませんでした」と語っている。化学療法(キモセラピー)は終えたものの、もとのように公務に従事することができるようになるまで、まだ道のりは長いことにも言及。キャサリン妃は「自分の弱さに向き合う機会にもなり、それによってあらゆるものを今までと違う視点で見るようになります」と語り、当たり前だと思っていた様々なことに感謝できるようになったと語っている。普段、公の場ではウィリアム王子に対する愛情表現をまず見せない同妃だが、このビデオにはお互いに慈しみあっていることを伝える場面が複数盛り込まれているのが印象に残った。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
キャサリン妃のメッセージ(日本語字幕付き)はこちらからどうぞ。©BBC News Japan