ショーハム航空ショー事故、パイロットに無罪判決

■2015年夏、航空ショーでアクロバット飛行に失敗。国道上に墜落し11人が死亡した事故の裁判があり、事故機を操縦していたパイロットに無罪判決が言い渡された。英各紙が報じた。

事故は2015年8月22日、イングランド南部、ブライトン近郊のショーハム・バイ・シーで開催された航空ショーで発生した。1950年代に活躍したジェット戦闘機、ホーカーハンターが宙返りに失敗。交通量の多い国道A27に墜落。車数台が巻き込まれて11人が犠牲となった。
ハンターを操縦していた元英空軍パイロット、アンドリュー・ヒル被告は重傷を負い一カ月間意識不明の重体だったが、奇跡的に回復。重大な過失致死の罪で起訴されていたものの、3月8日、最高裁で無罪が言い渡された。傍聴していた犠牲者の遺族たちは一様に不満と怒りの声を上げた。
ヒル氏は裁判所前で事故で亡くなった犠牲者11名全員の名前を読み上げ、「自分が事故の原因の一端となったことは大変残念です。亡くなられた方々のことを忘れずに生きていきます」と語った。検察側は、ヒル氏が宙返りスタントを試みた際の高度が低すぎた上に速度が十分ではなく、事故はヒル氏が安全を軽視して敢えてギリギリの危険なスタントに挑んだ結果だとして、重大な過失傷害致死の責任を追及していた。
事故で息子のマシューさん(当時23)を失ったグリムストーン夫妻は「判決は大変遺憾だ。これからも航空ショーの禁止を訴え続けていく」と話した。

【閲覧注意】衝撃的な墜落事故の映像はこちらから。© Sky News

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)

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