「深刻な病気だったらどうしよう…」真実を知るのが恐くて医者を避ける英国人の中年層

2,500人を対象にした調査で、英国人の3分の2が、「もしかしたら深刻な病気だと告げられるかもしれない」という恐怖から、GP(地元医)に行くのをためらうという。「デイリー・メール」紙が報じた。

今回の調査は 「Patients Association」、「University College London」と「think-tank 2020health」が実施。その結果、3分の1の人が、GPで「生活習慣を変えなさい」と言われることを恐れ、診察予約を後回しにする傾向にあることも判明。このような傾向は、中年層に多く、ヘビースモーカーや酒好きなどの不健康な生活習慣を持つ者、過体重で非活動な者に多くみられるという。
UCLで行動変容を専門にする博士は「恐怖感情は、健康状態を明らかにすることから目を背けがち。しかし、検査そのものを受けることや検査結果を聞くことへの恐怖心により、場合によっては手遅れな状態まで放置されるおそれがある」と懸念する。
診察を嫌がるほかの理由として、例えば泌尿生殖器に関する異常では、身体を調べられることが嫌だといった心理も見られるという。実際、前立腺がんを患う男性の多くが、「恥ずかしいから」という理由でGPに会うことを避けていたことが報告されている。専門家は、「恥ずかしいという理由で身体の異常を放置し、検診を怠ることは、病気の進行を許す」と苦言を呈するとともに、結果として巨額な医療費がかかる可能性にもつながると警鐘を鳴らしている。
「もっと早く医者に診てもらえれば…」と取り返しがつかない状態にならないよう、ときには勇気を出して検診に行くよう心がけたい。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)