2012年6月。北アイルランドを訪問したエリザベス女王は、英国・北アイルランドのカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の元指導者で、当時、自治政府の副首相だったマーティン・マクギネス氏(2017年死去、享年66)と笑顔で握手をかわした。IRAは、1979年、女王のいとこで、チャールズ皇太子に近かったマウントバッテン伯爵を爆殺するなど、王室をもターゲットにしたテロ活動を繰り広げたことでも知られる。それだけに、エリザベス女王とマクギネス氏の握手は、王室とIRAとの和解を示すものとして大きなニュースとなった。が、実はその握手には別の真実が隠されていたという。「デイリー・メール」紙が伝えた。
ロバート・ハードマン氏が執筆し、同紙からこの秋に刊行された、王室関連の著書『Queen of the World』によると、エリザベス女王が笑顔で手を差し出したのは、「(その状況では)そうしなければ、気まずいことになっていたから」であって、心からの和解によるものではなかったという。
同女王は、国家元首として必要とされる行動をとるのは当然と考えており、常に感情よりもそれを優先する。
即位してから70年余り。エリザベス女王の国家のトップとしての強い自覚は、いまもゆるぎないことを思い知らされるエピソードだったといえそうだ。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
























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