止まらない百貨店の凋落…ジョン・ルイス、利益が99%減に!

■創業154年の歴史を誇る英老舗デパート「ジョン・ルイス」。優れたカスタマー・サービスなどで長年支持を集めてきた同百貨店だが、今年上半期の利益が前年同期比で99%の減益を記録、これまでにない経営危機に陥っている。「BBC」(電子版)が報じた。

 ジョン・ルイスと系列高級スーパー「ウェイト・ローズ」の経営を担うジョン・ルイス・パートナーシップ社が発表した中間決算書によると、上半期の利益は両者を合わせても120万ポンドに過ぎず、同社会長のチャーリー・メイフィールド氏はBBCラジオの番組で「小売業界にとって、真価を問われる厳しい現実に直面している」と胸の内を語った。
大幅減益した一番の理由として「マージンの劇的な落ち込み」を挙げ、具体的に「弊社では『Never knowingly undersold』(顧客に品物を高く売りつけることはせず、もし他社よりも高い場合には値引きに応じる姿勢)をポリシーに掲げているため、必然的に値引きすることが多い。さらに今年はセール期間が昨年の2倍だった」と分析。一方、小売アナリストは「ジョン・ルイスの『プライス・マッチング』戦略は、崩壊しているように思える。精査して見直す必要がある」と見解を述べている。
メイフィールド氏は「現状打開策として、店舗を閉鎖したり、投資を止めたりすることは考えていない。年金制度の見直しを図るなど、倹約に努めている」と今後の展望を語ったが、英百貨店業界では8月、老舗デパート「ハウス・オブ・フレイザー」が経営破綻するなど苦境を強いられている。ジョン・ルイスは、どのような政策でこの窮地を脱するのだろうか?

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)