パブ経営者が激白…これは犯罪です!

■ 推計によると、英国人の約3700万人が少なくとも1つはパブから密かに持ち帰ったグラスを所有しており、300万人はコレクションのすべてが盗品だという。メトロ紙(電子版)が伝えた。

ニスベッツ社の最新調査では、27%の回答者が「レストランやパブの食器を持ち帰ったことがある」と認めた。実際には77%のパブが窃盗被害を経験していることから、実際の数字はもっと多いとみられる。現在、英国のパブでのパイントの平均価格は5.17ポンド。ロンドン中心部では7ポンドを超えることもある。なので「お土産」の一つくらいは当然だと感じる人もいるかもしれない。こっそりバッグにグラスを忍ばせても、法的に大ごとになる可能性は低い。しかし、これは「被害者なき犯罪」ではない。経済的苦境の中、英国では毎日1軒のパブが閉店している。中には年間2000ポンド以上をグラスの買い替えに費やしている店もある。グラス1つあたり3.50ポンドとして計算すると、上記の3700万人という数字は、業界全体でほぼ1億3000万ポンドという莫大な損失に相当する。 

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BBCの人気番組「トップギア」の元司会者ジェレミー・クラークソン氏がオックスフォードシャーで経営するパブでは、1日だけで104個ものグラスが消えた。同氏は「パイントを頼めば、そのグラスを持ち帰る権利があると考えている人が多いようだ」と嘆く。規模こそ違えど、多くのパブ経営者がこの意見に同意する。イーストロンドンで「Angel of Bow」を経営するオデット・ギブソン氏は「繁忙期にグラスが足りなくなるのは腹立たしい。ビール会社から提供される銘柄入りグラスの盗難には、そこまで怒りを覚えない。しかし、自腹で購入したものを失うと経済的打撃は大きい」と強調する。実際に6週間で500ポンド相当を失ったこともあるという。

一方で「死と税金とグラス泥棒は避けられない」と諦めている経営者もいる。最終的には客次第。「一つくらい、いいだろう」という心理はありがちだが、その積み重ねが業界全体に深刻な影響を及ぼしている。地元のパブを守りたいなら、そしてビール代がこれ以上、上がって欲しくないなら、飲んだグラスはちゃんとお店に置いて帰ろうね。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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