■最新式AIカメラが導入され、運転中のスマートフォン使用などの道交法違反ドライバーの姿を捉えるために活用され始めた。英各メディアが報じた。このカメラは道路をより安全にするための広範な試みの一環として、9月3日からグレーターマンチェスターに配置されている。運転中に携帯電話を使用する違反行為に対しては最大6ポイントの減点と1000ポンドの罰金が科される。またシートベルトを着用していない同乗者も検出が可能。グレーターマンチェスター交通局はIT企業アキュセンサスが製造したAIカメラを導入する。
このシステムは通過する車両の映像を捉え(時速300キロまでの物体を追跡可能)、その映像をAIで解析。運転中に誰かが携帯電話を使用しているか、または車内の誰かがシートベルトを着用していないかを検出する。写真は2枚撮影される。浅い角度から撮影された1枚ではドライバーが携帯電話を耳にあてていないか、シートベルトが着用されているかを捉える。もう1枚の深い角度から捉えた写真はドライバーが運転中にテキストを入力していないかが確認できる。AIによる映像解析の後、人間が再度検証し、違反が確認された場合は罰金通知が発行される。カメラはトレーラーや背の高い車両に取り付け可能で、従来の速度計や交通カメラよりも高い位置に設置される。グレーターマンチェスターでのトライアル終了後は随時、他の地域でも導入を進める。
AIカメラが検出できる違反
- ● 運転中の携帯電話の使用…200ポンドの罰金および減点6ポイント
- ● シートベルト未着用…最大500ポンドの罰金
- ● 赤信号での停止違反…100ポンドの罰金および減点3ポイント
- ● 有効なMOTなしでの運転…最大1000ポンドの罰金
- ● 保険未加入での運転…300ポンドの罰金および減点6ポイント By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)