誰でも自宅で検査が可能に? 子宮頸がん、自力で発見!

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■ 尿や綿棒を使うだけで、誰でも自宅でスメアテスト(smear test=子宮頸がんを発見するために使われる細胞診検査)ができるテストキットが完成に近づいている。完成すれば、がんの早期発見の一助となり、ひいては大勢の命を救うことになるかもしれない。BBCが報じた。

今回発表された、新たな自家製スメアテストが正式に認可された場合、もはや医師を訪ねる必要もなくなるとされる。このスメアテストを研究しているクイーン・メアリー・ロンドン大学の研究者たちは、600人の女性からサンプルを回収して精査を実施。結果は極めて良好で、今後の子宮頸がんの予防や早期治療に革新的な影響を及ぼす可能性が秘められているという。
研究結果はグラスゴーで開催された「NCRIがん会議」で発表された。NHS(国民健康サービス)が実際にこのテストを採用し、患者に提供できるようにするためには、今後もより多くの検査が必要とされ、それまでは現行通りのスメアテストが続行されるという。しかし近い将来、女性はDIYスメアテストキットをオンラインで取り寄せ、自宅でサンプルを採取、それを研究所に送付して検査してもらうようになるだろうと研究者はコメントしている。
「S5」と呼ばれる今回の検査方法では、尿や膣分泌液のサンプルに含まれる物質を精査することで、かなり正確にがんのリスクを発見することができるとされる。

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研究チームの医師は、「新しいテストの結果は『かなり正確』だが、まだ現行のスメアテストと同等レベルに達していません。ただ、それも時間の問題でしょう」と胸を張っている。ただしNHSで正式に採用されるためには、今後さらに1万人以上のサンプルの研究が必要となることも明かしている。
スクリーニング(Screening=選別)は、子宮頸がんの兆候を早めに発見し、患者に警告を発することを目的としている。NHSでは25~64歳までの全女性に子宮頸部スクリーニングを受けるよう推奨しているが、実際には「恥ずかしいから」「よく分からないから」といった理由から、受診を先送りにしている女性が全体の4分の1にのぼるという。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)