■砂糖が健康に及ぼす影響について研究する英国のチャリティ団体「アクション・オン・シュガー(AOS)」が、ロンドンのショッピングセンター内に出店する人気レストランやカフェ、テイクアウェーのチェーン店等で提供されているパンケーキやワッフル、クレープなど191品目を調査。その結果、基準値を遥かに超えるカロリー、そして砂糖や塩が使われているものが多かったことが分かった。「デイリー・メール」紙が報じた。
AOSによると、小さじ20杯分の砂糖が使われ、成人が摂取して良いカロリーをデザート一つでほぼ満たしてしまうものがあったという。同団体は政府に対し、メニューやホームページ上でカロリーや栄養分を色分けして表示することを義務付けるよう働きかけている。
例えば、ソーホー地区の人気カフェ「ザ・ブレックファストクラブ」のソルテド・カラメル・バノフィーパンケーキ(写真①)は1800カロリーで、マクドナルドのビッグマック(560カロリー)3個分のカロリーだった。ガイドラインとして設けられている一日の推奨摂取カロリーは、男性が2500で女性が2000だ。また、同チェーンのビューレガルデ・パンケーキに含まれる砂糖は100グラム(小さじ25杯)。缶コーラに含まれる砂糖は1缶あたり35グラムというからこれも約3倍。「クリームス」のワッフル、オレオス・オン・マイン・ウィズ・ジェラート(同②)にも小さじ19杯分の砂糖が含まれていた。
一方、WHO(世界保健機構)が推奨する成人の砂糖と塩の摂取量は一日5グラムだが、デザートチェーン店の「マイ・オールド・ダッチェス」のフォーチーズ・クレープ(同③)には8・5グラムの塩が使われていることも分かった。「ウォーカー」社のソルト&ビネガークリスプスに含まれる塩分は0・53グラム。同店のクレープには、このクリスプス16袋分の塩分が含まれていることになる。AOSが今回調べたデザート191品中、店頭やオンライン上で適切な成分表示が提供されていたのは半数以下の70品目だけだったという。
甘いもの、しょっぱいものは確かに美味しくて抗い難いけど、美味しいものが食べられない身体になっちゃ意味がないよね。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)