妊娠中の過度のストレス…子どもに人格障害のリスク!

■身体の変化や出産への不安などから、妊娠中の女性は多くのストレスを抱えがち。「British Journal of Psychiatry」に発表された最新の研究結果によると、妊娠中に重度のストレスを感じた場合、生まれてきた子どもは30歳までに何らかの人格障害を発症するリスクが、通常の約10倍になるという。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じている。

今回の研究は、アイルランド王立外科医院・研究チームのリーダー、ロス・ブラニガン氏を中心に実施。1975年と1976年にフィンランド・ヘルシンキで生まれた3626人の新生児を対象に、彼らが29~30歳を迎えた2005年に健康状態を調査したところ、40人に人格障害の傾向がみられたという。
胎児の精神系の発達に影響を及ぼすことがすでに分かっている親の精神病歴、母親の喫煙歴を考慮しても、妊娠中に深刻なストレスを抱えた母親から生まれた子どもの人格障害の発症率は、通常の9.53倍も高いことが発覚。また、中程度のストレスを感じた場合も、3.59倍の発症リスクが高まるとされる。
この人格障害とは、思考障害のほか、衝動的・攻撃的な問題行動を起こしてしまうなど。さらに、彼らの大半がうつ病、情緒不安定などの精神疾患も抱えており、薬物乱用・依存症に発展しているという。英国人の20人に1人が、こうした人格障害を抱えていることも公表された。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)