■ ブリティッシュ・エアウエイズ(BA)とパイロットらの労働組合(Balpa)が賃上げ交渉で決裂。パイロットが9日、10日と2日間のストに突入。英国の空は大混乱となった。英各メディアが報じた。
このストでヒースローやガトウィック空港発着の1700便がキャンセルとなり、14万人以上が出発日やエアラインの変更を余儀なくされた。BA側は3年間で11・5%の賃上げを提案。社員の9割がこれを受け入れた。この賃上げで一部の機長の年俸は20万ポンドとなるがBalpaはこれを不十分としている。
Balpaの代表ブライアン・ストラットン氏は「BAはパイロットたちが今回、どれだけ固い決意をもって交渉に臨んでいるか理解すべきだ。以前会社が困難な状況にあった時、大規模な賃金カットを受け入れて再建に貢献した。業績が改善し莫大な利益を出すようになっている今、我々はそれに見合った妥当で支払い可能な賃金と福利厚生を要求する」とコメントしている。
BAの最高経営責任者アレックス・クルーズ氏は昨年、自身の報酬を83万ポンドから136万ポンドへ11・5%を遥かに上回る率で上げていたことが発覚し批判されていた。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)