神殿から盗まれたツタンカーメン像、6億円超で落札!エジプトの返還要求を無視

■ロンドンの競売大手「クリスティーズ」で4日、3000年以上前の古代エジプトの少年王ツタンカーメンの頭像がオークションに掛けられ、約470万ポンド(約6億4000万円)で落札された。エジプト政府は「頭像は盗まれたもの」として返還を要求、競売の中止を求めていた。各英メディアが報じた。

落札されたツタンカーメン像は、古代美術の個人コレクションから出品されたもの。赤茶色の珪岩(けいがん)でつくられた高さ28センチの頭像で、クリスティーズの予想落札価格は400万ポンド(約5億4000万円)だったが、それを大きく上回る470万ポンドでの落札となった。落札者は明かされていない。
オークションの開催に先立ち、エジプト政府はこの頭像について「1970年代にエジプトのカルナック神殿から盗まれたもの」と発表。エジプトでは1983年に国外への遺物流出を禁止する法律を導入しており、「国際的な合意や条約に反する」と抗議し、競売の中止と像の返還を要求した。しかしクリスティーズは、これまでその存在をよく知られていた像に対して、なぜ急に返還を求めるのか、と反論。過去50年の所有者一覧を公表し、1973~74年にドイツ貴族が入手したものであることを明かしていた。
エジプト側はユネスコにも介入を要請し、動向が注目されていたが、競売は実施された。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)