■フェイスブック傘下で、日本のLINEに相当するメッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」は13日、何者かが同アプリの脆弱性を突いてユーザーのスマートフォンに監視ソフトを埋め込むサイバー攻撃を仕掛けていたと公表した。BBCなど英各メディアが報じた。
ワッツアップは13日付で、15億人のユーザーに対し、アプリの再ダウンロードを促した。ワッツアップはこの脆弱性に対する措置を既に完了したとしている。
今回の攻撃は、今月初めに「ファイナンシャルタイムズ」紙が報じたことで明らかになっていた。同アプリの音声通話機能を利用して通話相手側のスマホに侵入する手口で、相手が通話に出ない場合でも監視ソフトが埋め込まれてしまうという。
BBCの取材に対しワッツアップは「ある民間企業の技術によるもの以外考えられない特徴がいくつもある。この企業は複数の政府と連携して携帯電話のOS(オペレーティングシステム)を乗っ取るスパイウェアを開発しているという情報がある」と話した。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)